2006/9/29 (1)

29日の真夜中。
機内食が出たのは日本時間でAM3:00。当然食べる。日記を見ると、「明日の朝からきっちり動くためにあと2時間くらい寝るのを我慢しようと思う」と書いてある。この時点であと10時間かかる見込み。寝るまでの時間、ダヴィンチ・コードの吹き替え版を見て過ごした。

日本時間AM11:45に空腹で目覚める。
現地時間ではAM4:50なのでとても早起き。飛行機はバルト海上空を飛行中。ロシアは広いですなあ…(と日記に書いてある)。やっとロシアを越えたあたり。あと1時間で朝ごはん…。

到着はAM6:50。
飛行機を降りると空気はひんやりしていた。よくわからないまま入国して、荷物が出てくるのを待つ。周りを見渡すと東洋人(日本人かどうかわからん)とそうでない人が半々くらい。あんまり日本といるのと変わらない気分。
荷物を受け取って、パリ市内に向かうため、駅を目指して移動。私たちが到着したホールAはターミナル2のはじっこなので、駅まではちょっと歩くことになる。現在地がわかる地図がちょこちょことあるし、トイレや交通機関の案内も当然わかりやすく表示されているので歩くのには困らない。シャトルバスを使えば早いのかもしれないけれど、歩いてもそんなに大変とは思わなかった。
途中でトイレに寄ったりして休憩。途中でレンタカーの表示に気付く。明日、鳩子さんとはここで待ち合わせの予定なので、念のためにエスカレーターで降りてレンタカー会社の名前を確認した。

駅に到着。
それほど混雑している印象はない。
自動券売機がぽつぽつと立っているけれど、これはコインかカードでないと切符が買えないので、窓口の方に行ってみる。が、なかなかの行列。珍子馬さんと相談して、何か飲み物でも買ってお金をくずそう、ということになった。
レジの女性にお水とオレンジジュースを頼んで、コインでお釣りをくれというようなことを言ってみる。すると彼女が、「あっちの方に両替機があるからそっちで両替したらいい」的なことを教えてくれた。
なるほどねー、と、とりあえず店内の奥の方に移動して着席し、一息つく。そこで私は入国早々ジュースをこぼすという粗相をしでかす。長旅で疲れ果てた自分に自分でダメージ。「ひー」とか「ぎゃー」とか言いながら、バッグに入れていたティッシュをほとんど使い切ってしまう。

軽く休憩したあと、両替機を探すべく再びうろつくもイマイチわからない。駅の係員らしき人に珍子馬さんが尋ねると、どうやら最初に並んだ窓口の中と判明。行ってみると列と表のウインドーの間にぽつんとひとつ、それらしき機械が。先客がいらしたので、その方のやり方を見て、なんとか小銭を確保。券売機で無事切符購入。
上のほうに小さいモニタがいくつかあって、RERの発車時間と停車駅が表示されている。北駅直通の列車に乗りたかったので、時間を確認してホームへ向かう。
改札は無人で、バーを回すタイプの自動改札機が幾つか並んでいる。切符を通してバーを押すのだけども、カオルコ、ここで二度目の粗相。
切符を入れてバーだけ回して自分そのまま。
ありえない。
バーに手をかけてキャリーバッグを押したんだけど、バッグがすぐに動かなくてもたもたしてるうちに体重をかけた手の部分だけがあっち側にまわっちゃったのだ。
珍子馬さんはあっさり通過している。
「なにこれどうしよう!どうすれば!?」
もう一度切符を入れてみるも当然バーは動かない。
えー、払い戻しとかしてもらうの?えー絶対説明できない。切符もう一枚買うべき?えー、えー。えー?
「あー、いいや。ここ越える」
バッグだけ前に出して、カオルコ、バーを乗り越える暴挙に出る。もう粗相どころじゃない。
切符は買ってるんだし問題ない…はず。よおし、ととりたてて咎める人も居ないのをいいことに、乗り越えてそのまま真っ直ぐ歩き出したところで、珍子馬さんが「コートコート」と、指差している。振り向くと、改札のバーに買ったばかりのコートがひっかかって置き去りになっていた…。珍子馬さん大ウケ。
先が思いやられる…。

空港から北駅までは30分かからないくらいだったかな。人はあまり乗っていなくて、ガランとしている。窓の風景を見ていても、外国だという実感はあんまりわかない。不思議。
空はやや雲が多い。晴れとも曇りともつかないお天気。この時期のフランスは雨が多いそうなので、降っていなければ幸いというべきなんだろうか。

北駅はとても広くて、人もたくさんいて、都会の大きな駅、という感じ。改札内にショッピングモールみたいなものもある。頭上の案内表示を見ながらエレベーターで上がり、明るい駅構内に出る。ホテルへはこの北駅の正面を走る通りを右に真っ直ぐ行けば着くはず。

駅前はなにやら工事中で狭くて歩きにくい。駅の正面の通りはそれほど広くなくて、向かいにはカフェがたくさん並んでいる。とりあえずホテルを目指して真っ直ぐ歩く。ホテルまでは10分弱くらいかかったかな。けっこう歩いた。
小さいレセプションにスタッフの人が二人。バウチャーを見せるとすぐに確認して、部屋の鍵がもらえた。この時点で多分AM10:00前くらいだっただろうと思うのだけど、部屋に入れるのはとてもありがたかった!飛行機の中からずっとそのままで、顔とか髪とか、けっこう悲惨な状態だったので。

部屋は小さいシングルベッドが二つとベッドランプがそれぞれひとつずつ、デスクと椅子、クローゼットがついている。バスルームは洗面台とトイレに、洗濯機置き場みたいなシャワールームがひとつ。まあこんなもんだろう。とりあえず顔を洗えるだけでも嬉しい。軽く身支度を整えて、すぐに部屋を出る。
今日はこれからパリ市内を観光する予定。

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