カテゴリー : 1日目

2006/9/28

とうとう出発日。14時40分くらいの成田エクスプレスで新宿から成田に向かう予定。珍子馬さんとは12時半くらいに南口で待ち合わせ。

私は少し早めに出て途中で電車を降り、家賃を振り込んだりとモタモタしてみたり。この日はとても良い天気で、半袖に薄いニットを着ていた私には少々暑いくらい。でもお天気なのは何より。
午前中会社に出ていた珍子馬さんと合流し、お昼ご飯を食べにぷらぷら。やー、ついに出発ですねえ、といった感じで笑いが止まらない気分。改めて考えてもなんか、おかしい。私たちはなぜに凱旋門賞を見に行っちゃうんでしょうかね?いやそれはディープが走るからなんだが、なんか妙な勢いに流されっぱなしでここまできてしまったなあ、とすでに感慨深い。まだ旅は始まってもいないというのに。

そもそも私は、別段筋金入りのディープインパクトファンというわけではないので、ディープの応援に行かねば!という熱い気持ちゆえ、とかそういうのではない。ではなぜかというと、今回旅立った多くの人がそうだろうと思うのだけど、無敗の三冠馬が武豊を背に凱旋門賞を制するなんていうシーンを見られる可能性は、今回を逃したら、生きている間にはもう二度とないと思ったからだった。

多分最初に意識したのは天皇賞・春が終わったあたり。具体的に考え始めたのは、休みを取るのが可能だと気付いた時。5月頃かな…。休めるなら行くしかないな、と自然に思った。
旅行慣れしてるわけでもないし、ましてやフランスどころかヨーロッパには足を踏み入れたことのない人間だったのだが、ひとりでも行くつもりでいた。英語すら、中学レベルも覚束ないのに!フランス!
でも言葉が出来ないなら出来ないなりに、最低限の会話ですむよう、下調べを入念に行いさえすればなんとかなるはず、と勝手に思い込んで、旅行が決まらないうちからいろいろと調べ始めていた私。調べれば調べるほど行く気持ちは固まっていった。
ちなみに旅行会社主催のツアーは初めから選択肢にはなかった。高いなー、と思って…。
結果的に今回は友人と行けることになり、競馬以外の楽しみもいろいろ出来て、短い日程ながら中身の濃い旅行になりそう。
旅行は、航空券とホテルがセットになったパックツアーを利用しました。3泊だけどほぼ4日滞在出来るというお得らしい(?)ツアー。まああんまり考えず予算に合わせてピックアップして、順番に電話して最初にすぐOKが出たのがこれだったというだけ。他はもういっぱいですとか、キャンセル待ちと言われて、「そんなにみんな凱旋門賞に行くのか…?」と青くなったものだった(実際はどうだったんだろう)。

と、そんな感じだったので、私はとりあえず、「きっと同じパックでいく人もいっぱいいるに違いない」と思い、成田のカウンターには凱旋門賞旅行客が山の様に屯していることだろうと勝手に想像していたのだが、着いて見るとなんだかがらーんとしている。昨日今日あたり、出発している人が多いはずなんだけどな~、と思いつつ、ちょっと拍子抜け。

珍子馬さんは前日も仕事で遅くなっていていろいろ準備が足りてない様子だったので、出発前にあれこれ揃えたかったようだったのに、するすると進むうちにうっかり出国…。ごめん。おかしいな。順調すぎる。

航空会社はキャセイパシフィックで、搭乗機は成田発18:30のCX505。そこから乗り継いで行くので、結局フランスにつくまでに17、8時間はかかる計算なのかな?わりとどうでもいいのであんまり良くわかってない。すみません。
機内食を食べ終わったあと、少し日記を書く。他にも細々と書いておきたいことをメモ。

22時過ぎに香港到着。通路を出たところで近ツーの案内を持った女性に遭遇。珍子馬さんと顔を見合わせてびっくり。まあ考えてみたらいないはずはないのかな…?
カオルコトイレ休憩とか珍子馬さん煙草休憩とかでのんびりしている間に周囲に人がいなくなり、どこへ行けばいいのかイマイチわからなくなる…。番号を見て、「ここらしい?」と歩いてゆくも無人。どうやら違う。到着フロアの番号なんだから当たり前なんだけど、そのときは全然わかっていなかった。のろのろと乗り継ぎの出口に向かう。早くもプチ迷子。

 メインターミナルに移動して腰を落ち着けると、私たちの向かいの席では白人の女性が椅子に仰向けになって身体を休めていた。可能なら楽な姿勢を取れるときに寝ておくべきなんだろうなーと思いながら眺める。やがて搭乗が始まり、列を作ったところで、初めて金子服を着ている人を見た。うわあ、と思った。