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リリーのすべて

01 04 *2019 | 日々::観た

https://eiga.com/movie/82988/

エディ・レッドメイン
アリシア・ビカンダー

録画して観た。
どちらにも感情移入で来るせいで見ているこちらも心が引き裂かれそうに辛い気持ちを味わった。
ゲルダのように行動できる女性が一体どれだけいるだろう。ましてや現代のようにそうした人の理解も知識もない。
ただ、大切な人に何かがおきて、その人の希望に寄り添う困難を選択できるこの優しさは、女性のものだなという気がする。のは、私が女の人だからかな……でもこういう事態に直面したとき、潔く決断できるのって女の人のような気がする。
ゲルダは夫を失ったけど、夫として愛した人を幸せにしてあげられたわけで、これも、夫婦の愛の形なのだと感じた。
何度か、胸が詰まるような気持ちで泣いた。きっと、何かを理解していたと思う。言葉には出来ない、入口も出口もない感情の渦のなかで二人か抱えたものに、とても共感したと思う。でもそれを説明できない(ばかだから)。
リリーとして生きたいと願いながら、君のためにアイナーになりたいアイナーでいられたら、と願う気持ちだって、きっとあったと思うんですよ。君が望むような幸せをあげたいって、思っていたと思うんですよ。
最後の手術の前夜の涙は、そういう、ゲルダへの、彼女の夫を葬ることや、それをして後悔のないことへの罪の意識なのかな、と思った。ごめん、と言えないけれど、そう言う気持ちはきっとあったし、彼女がそれを乗り越えて自分に愛を向けてくれていることへの申し訳なさって、人間だったら当然持っていると思うもの。
すごい映画だった。

とにかくゲルダすごい。

15:11